ひとやすみ

炭酸水が水になる前には書き留めたい

インドアなはなし

感染が拡大して、わたしはますます外に出ていない。そもそも外に出なくても元気に生きられる体質なので、部屋をいかに有意義な空間にするかを考えるのが楽しい。

成人式って、やっぱりみんな行きたいものでしょうか。親に感謝を伝えたいから、儀式だから、振袖のために必死に準備したから、参加によって大人になった実感が湧くから、地元の友人と会う良い機会だから、同窓会に行きたいから、などなどなど色々な理由で参加したい人が多いようだ。が、わたしも、両親も、あまり式や振袖に意義を見出していないため、成人式には非常に消極的。感染拡大前でさえ、スーツで参加したらダメなもんかね…って感じだった。同窓会も、中学にあまり良い思い出がなくて、とても参加したいとは言い難い。高校の同級生たちには会いたいけれど、それは仲のいい子たちで日程組んで会うし、別にこの時期じゃなくてもね、というノリ。一生に一度の思い出、というのを全然否定はしないけれど、自分はそう思わないから巻き込まないで〜という気持ち。

家にいて何が楽しいかというと、音楽を聴いて、料理をして、掃除をして、映画を見て、テレビを見ること。この前作った生米パン、簡単だしまあまあ美味しかったので広めたい。前日から米を給水させ、油、砂糖、ドライイーストとともにミキサーにかけてから炊くだけ。今度はナッツを入れてやってみようと思う。あと、掃除。わたしはよく友人などに潔癖症だと言われる。自分ではそんなつもりはないし、ほんとうに几帳面でもない。ただ、テリトリーに少し敏感なだけ。たぶん動物的なんだと思う。匂いとか、触り心地が変わると嫌悪感を抱く。だから、他人に物を貸したり、自分の家に誰かを招いたりするのは気が引ける。みんなそんなもんじゃないのかなあ、と思うのだけど。

このテリトリーの話と、自粛の話はちょっと似ている気がする。自分がいちばん大事で自分のことが大好きだから、自分が苦しんだり痛い目にあうのが嫌だし、他人に汚されたくないって気持ちが強くて、結果的に家を選択している…。気持ち悪いね。もっと他人との交流を深めたいし、軽い付き合いに憧れはあるのに、なんだかうまくいかない。どこまでも優等生であろうとすると、どうにも踏み出せない。感染を理由に、飲み会やらなんやらを断りやすくなっている状況にばかり甘えてはいられないなあ。収まったらしんどくなるのが分かりきってるからね、外界に、触れないと。