ひとやすみ

炭酸水が水になる前には書き留めたい

年が明けたはなし

喪中なので、祝うべきじゃないよな…と、いろんな人に今年もよろしく、とだけ伝えている年明け。こいつ正月の挨拶も知らんのか〜って思われてたら嫌だなとは思う。

寿司を食い、餅を食い、惰性で紅白、箱根駅伝を見た年末年始。毎年こんなもんだったよな、と思って過ごした。大学生になったけど、おばあちゃんはまだお年玉くれるし、わたしもありがとうって貰うし、こういう正月を過ごすと一生子供なんじゃないかって錯覚する。世の大学生ってどんな生活していて、どんな家庭でどんな教育を受けてきたのかとても気になる。

1年のはじまり、多くの人が今年の目標を立てる。わたしは、目標なんてなくても、自分が死なない程度の切り替えができるきっかけになればいいなくらいの気持ちで自分のイメージを膨らませる。2021年も死にたくないなあ。心も死にたくないなあ。それを叶えるには素直にならないと、沈んで、溺れて、おわり。2020年は大学に入って、新しい環境に慣れなきゃいけなくて、どうしても自分を繕ってしまった。自己紹介で音楽が好きですって言うと、どんなの聞くの〜?って質問くるでしょ?これにキングヌーとかかな…って言っちゃう感じ。King Gnuは好きだし曲も知ってるし歌えるけど、どんなの聞くの?の答えとしては、たぶん不適切で、なんとなくみんなが知ってそうで、流行ってて、へえ〜!くらいで終わりそうな、無難な答えを言っただけ。こういうやりとりを繰り返すと、心が擦り減っていく。もっと悪いことに、キングヌーですって言って、あ〜、サブカル女子ね笑、みたいな返しがきたらそいつとはもう話したくなくなる。くくらないでくれと思う。好きなもんは好きだし、嫌いなもんは嫌い。ジャンルじゃないんだよ。好きなアーティストの曲が全部好きなわけでもないし、アルバム中の曲が全部お気に入りってわけでもない。たのむから分かってくれと思う。

素直に生きるって難しいよな。素直と我儘を履き違えてしまいそうで。わがままだと思われたくないから、ずーーっといい子ちゃんに振る舞ってきたし、いい子な自分もちょっと好きだったりするし、結局わたしは何者になりたいのか分からなくなる。悩みとか無さそうだし、しっかり者で、大した努力無しに何でもできるね、なんて言われることもあるけれど、そんなわけないじゃんね〜。あの人もこの人も、みんな苦しいでしょ?漫画みたいな話って日常にはないよね。苦しみの種類が違うだけで、みーんなゴキブリみたいに這いつくばらないと生きていけない。こういうことって考えてもキリがなくて、頭がぐるぐるになって。泥臭くてもカッコよく、今年も死から逃げようよ。